木原ペットクリニック 食事療法症例紹介 2018年12月~現在

膀胱結石

ゴウくんは、10歳のペキニーズです。2018年の秋に血尿が出て、動物病院を受診すると、膀胱結石が見つかりました。結石は、療法食では溶けない珍しいタイプだったので、手術で摘出しました。ところが、手術の後、すぐにまた新たな結石が2個できました。血尿や痛みと付き合いながら半年ほど経ち、結石は3個に増えていました。このままだと、再手術になるかという時期に、木原ペットクリニックの食事療法を受けていただきました。ゴウくん専用のレシピ例と献立例を、そのまま忠実に続けてくださいました。そして2か月経った動物病院での検査の日、なんと膀胱結石は消えてなくなっていました。

【食事療法前】

結石が A、B、C と3個

【食事療法後】

結石が見当たらなくなった


腎臓病の初期

ナイトくんは9歳のペキニーズ。健康診断でおしっこに「顆粒円柱」が多数見つかり、腎臓病の初期という診断でした。ステロイド剤での治療を勧められましたが、それは保留にして、木原ペットクリニックの食事療法を受け始めました。食事療法を開始して2か月後、顆粒円柱は消え、「硝子円柱」が少数見られるのみとなりました。硝子円柱は正常な状態でも見られ、病的意義はないとされているものです。

【食事療法前】

 

「顆粒円柱多数」の検査結果

【食事療法後】

結石が見当たらなくなった


原因不明の皮膚病
各種血液検査、アレルギー検査、病理検査を行いましたが、原因不明と診断されました。
ステロイド剤、抗菌薬等のお薬で治療していました。食事療法により、症状が劇的に改善し、お薬と療法食の費用が、1/3程度に減りました。現在、ステロイド剤を完全にはやめることはできていませんが、食事療法と漢方薬・サプリメントの併用により、比較的症状が落ち着いています。

食事療法前

食事療法開始2か月後


甲状腺機能低下症による脱毛
血液検査により、甲状腺機能低下症と仮診断されました。2週間甲状腺ホルモン剤を飲んだ後は、食事療法とシャンプー療法のみ行いました。現在進行形でどんどん毛が生えてきています。体の表面にあったイボも消えてきています。お薬は飲んでいません。

食事療法開始2週間後

食事療法開始7週間後

食事療法開始4か月後


腎臓の病気

片方の腎臓が機能しておらず、徐々に体重が減ってきた高齢の猫ちゃんは、オンライン食事療法を受けていただき、食欲と体重が回復し、精神的なおだやかさも出てきました。その後現在は漢方治療も併用しながら、その時々の不調に対応しています。

 

肝酵素上昇、嘔吐、下痢、便秘
子猫の時に保護された猫ちゃんは、寄生虫感染と発育不良、肝臓機能を示す血液検査数値の異常、何度も続く下痢と嘔吐、かと思うと硬い便とおしりの炎症など、様々なトラブルに悩まされ、肝臓用の療法食(ドライフード)、避妊手術後はダイエット用の療法食(ドライフード)を食べ、数カ月おきの血液検査、漢方治療も継続していました。3歳になったころにドライフード食から缶詰食に変更、その半年後の血液検査で、肝臓の数値は正常化、様々な不調も起きなくなりました。現在お薬は飲んでいません。

 

慢性胃炎と腎炎
1年間にわたって毎日1回以上の嘔吐があり、腎臓の検査数値も高くなり食が細かったチワワちゃんは、食事療法により、食欲旺盛になり、嘔吐もなくなりました。現在お薬は飲んでいません。

てんかん
3年間にわたって10日に1回の発作を起こしていた柴犬は、食事療法の追加により、30日以上、発作が起きなくなりました。現在では食事療法と漢方薬でコントロールを行ってさらに発作の間隔があき、100日以上発作が起きていません。

アトピー性皮膚炎
1歳でアトピー性皮膚炎を発症したペキニーズミックスちゃんは、食事療法によりお薬がなくてもかゆみや脱毛が起きなくなりました。

かみなり恐怖症
かみなりが鳴る季節には、恐怖のために震えたり、食欲がなくなり体重が減っていたヨーキーちゃんは、かみなりが鳴ってもコマンドが聞けるようになり、食欲も落ちなくなりました。

猫の慢性的な目やにとくしゃみ
毎年季節の変わり目やストレスがかかると、くしゃみと鼻汁、目やにがひどくなって治療が必要だった猫ちゃんは、くしゃみや鼻汁、目やにがそれほど出なくなり、治療の必要がなくなりました。

心臓病と肥満
咳がひどくなり、心臓のお薬を飲んでいたチワワちゃんは、心臓のお薬を飲まなくても咳が出なくなり、ダイエットもできたので、ますます心臓への負担も軽くなりました。高齢で目の焦点が合わず、耳も聞こえにくくなっていましたが、食事療法により目の焦点が合い、耳も以前より聞こえるようになりました。現在は、食事療法と漢方薬の継続により、体調を維持しています。

心臓病と慢性下痢
心臓病のお薬を飲まないと咳がひどく、下痢も2か月続いていたMIXのわんちゃんは、食事療法により咳がでなくなり、下痢も治まりました。現在は食事療法と漢方薬で症状のコントロールをしています。

膵炎、心臓病、アトピー性皮膚炎、炎症性腸疾患
多くの病気が次々と起こってしまったチワワちゃんは、食事療法の併用により、何事もない日々が過ごせるようになりました。抗炎症療法を完全にやめることはできておらず、現在は週2~3回のステロイド剤と食事療法、漢方、サプリメントで症状のコントロールができています。お薬代と通院頻度を大幅に減らすことができ、しょっちゅう打たなければならなかった注射も必要なくなりました。


他に、気管虚脱、認知症、椎間板ヘルニア、腫瘍などで、一般的な治療や漢方治療に食事療法を併用し、良好な状態が維持できる子がいます。食事療法が体に合わずドライフードに戻った子は、今のところ、当クリニックで治療中の子の中には1頭もいません。その時々で下痢などのトラブルが起きることはありますが、食材のコントロールなどで対応できています。

 

また、食事療法を行っても、なかなか皮膚症状が完全には改善しなかったり、お薬が完全にはやめられなかったりする子もいます。食事内容を何度も検討したり、必要なお薬は使ったりしながら、できるだけ症状を抑えるとともに、根本治療をこころがけ、健康で長生きできるように、サポートしています。