畑が教えてくれたこと

自然に無駄なものはない


雨に含まれた窒素が肥料となり、雨に含まれた酸素が作物の根の呼吸を助けるので、雨のあとはハーブも雑草も元気に育ちます。
真夏の炎天下での“雑草取り”は辛い作業の1つ(笑)
そのため従来の農法では、雑草の生育を止める「除草剤」を撒きます。(←この薬も土壌の微生物を殺します)
しかし、雑草は無意味に生える訳ではありません。土壌のPHを健康な状態へ導くという立派な役割をもっています。
誰に頼まれたわけでもなく、自然に生えてくる雑草。

農作業をしている人間にとっては「もう生えてこないで!」と言いたいところですが、一番必要なことをよく分かっている自然にはかないません(笑)


自然には自然のルールがある


虫が作物を食べる理由をご存知ですか?
「もともと弱い遺伝子をもっている作物が、子孫を残すと困るから」虫が食べてくれているという説があります。
言い換えると強い遺伝子をもった元気な作物は、虫の被害に合いません。
実際、あいな農園のハーブは虫の被害がほとんどありません♬
発芽した時から「ちょっと成長が遅いかな?」と思う子が虫の被害を受けることがあります。隣のハーブにも連鎖しそうですが、元気なハーブはすくすく成長します。
誰に教わる訳でもなく、役割を理解している虫。自然の知恵は凄いなと思います。

自然界の微生物には合成品は合わない


畝に放置した雑草は、土壌の微生物の働きで分解され、土に吸収されることで「土壌の栄養」になります。天然の麻ヒモも土に還ります。
しかし、ポールにくくりつけた合成のヒモを放置しても1~2年でなくなることはありません。
自然界の微生物たちは、自然が育んだ素材は分解できても、人間が作り出した合成素材は分解しずらいのだと実感しました。

身体の中の酵素も同じではないでしょうか。添加物などの合成素材よりも、自然が育んだものの方が消化吸収をしやすいと感じます。

現代農法と現代西洋医学はそっくり!
現代農法で使われている農薬には「成長促進剤」「化学肥料」「除草剤」「害虫駆除剤」などがあります。
「土壌を育てる」ことをせずに、農薬に頼ると次のような悪循環が起こります。

土壌は「自然のサイクルを尊重する」だけで、全体のバランスを正常な状態へ導いてくれます。
全体のバランスが保たれれば「強い遺伝子の元気なハーブ」が育ちます。
元気なハーブは、薬効や栄養素、そしてハーブそのものがもつエネルギーも高まります。


しかし、
「虫に食べられるのは困るから」
「土壌作りよりも化学肥料を散布する方が楽だから」
「雑草を取るのは大変だから」
人間の身勝手な都合で、自然本来の営みを無視すると農薬を使い続ける状況になりかねません。

症状が悪化したらステロイドを使って、治まったら減らして、また再発したらステロイドを増やして・・・という西洋医学の対症療法と似ているなと感じました。


健康な土壌でなければ元気な作物は育ちません。人間やペットの身体も同じではないでしょうか。

症状だけに捉われず、身体全体のバランスをみながら症状に対応することが大切なのだと思いました。


土壌と腸内細菌叢はそっくり!
土壌にも腸内にも、未だ発見されていない微生物を含め、気が遠くなるような数の微生物がいます(笑)

これだけたくさんの微生物がどのように共存共栄しているのか分かりませんが、「多様性を受け入れる」ことが自然の特徴なのだと感じました。
人間の腸内細菌叢の研究は日々進歩しているといっても、解明されていないことが大半です。
乳酸菌が腸に良いと言われていますが、まだ未発見のもっと万能の菌があるのかもしれません(笑)
土壌の微生物も、あまりにも壮大すぎて謎しか残らないので(笑)
「〇〇の微生物を増やそう」といったコントロールではなく、「自然に委ねる」ことに徹しました。
雑草にしても、作物を食べる虫にしても・・・「自然そのもの」が一番ベストな状態を知っていると感じたからです。
結果、あいな農園の土壌は、みみずやカエルやメダカ、ミツバチがたくさんきます。
みみずが多いのでもぐらも増えます(笑)

もぐらは、土の中(根の近く)を通るので、ハーブが枯れてしまうといったアクシデントもあります(笑)
それぞれが食べたり食べられたりしながら、自然の摂理に従ってベストなバランスを保っている現実を目の当たりにすると「やっぱり自然はすごいなぁ」と感動します。

 

自然の素材を摂取することで、腸内細菌も多様化し、身体本来の姿(健康体)へ導いてくれるのではないかと感じています。