西洋医学と代替療法の違い

「西洋医学」は効果がはっきりしている

「代替療法」は良く分からないけど効くこともある

そんなイメージを持っていませんか?

 

しかし、東洋医学を始めとした代替医療も、現在の法律が認める薬と同じくらい、実証実験もされています。

西洋医学と代替療法の違いは「治療に対する捉え方」だと考えています。

 

例えば、外傷などの痛みに対する治療。

痛みは、外からの刺激(傷など)によって作られた「痛み物質」が細胞から放出され、いろいろな細胞に取り込まれることで炎症や痛みを起こします。

 

この「痛み物質」は、単に痛みを感じさせている訳ではなく

①傷が治るように出血を止める 

②傷を治すために働く血液細胞を集める 

③壊れた皮膚の細胞の再生を促す 

ど「傷を治すために働く」という役割もあります。

 

 

 

西洋医学では、「痛み」を「ひとつの点」と捉え、痛み止めの薬を用います。

 

ところが、「痛み物質」は、傷が治るように出血を止めたり、傷を治すために働く血液細胞たちを集めたり、壊れた皮膚の細胞の再生を促すなど「傷を治すために働く物質」です。

 

痛み止めを使うことで、「痛み物質本来の働き」を邪魔することにもなります。

 

 

 

代替療法では、「痛み」を全体からくる「流れの線」として捉えます。

 身体を作っているすべての細胞に働きかけたり、身体全体のバランスを整えるという見方になります。

 「目に見える物質(痛み物質)」に対しての作用だけではなく、「目に見えない神経伝達(東洋医学ではこれを「気」といいます)」の流れも意識した治療となります。

 

 

この例でいえば、

 

*血液の流れをスムーズにすることで、痛み物質による傷の治癒を促す

*身体がゆっくり休んで傷を治すことに専念できるよう、自律神経に働きかける

 

など、身体全体をめぐっている「血」や「気」を通して、痛み物質が頑張ろうとしている「傷の治癒」を手伝います。傷の治癒が進めば「痛み物質」が出てくる必要がなくなり、痛みが続くことを止めることができるという考え方です。

 

 

 

このように、西洋医学と代替療法の違いは「効果」の違いではなく、治療するための手段の違いです。

 

では、なぜ代替療法よりも西洋医学の治療法が主流なのでしょうか?

これは、「効果の証明とは?」のページでご説明した通り、現代の薬機法という法律の定義では認められていないからです。

   

症状によっては、代替療法の治療にこだわりすぎることも良くないと思います。しかし、西洋医学だけの治療がパーフェクトだと言い切れるほど、「身体」というものが解明されていないことも事実です。

     

「癌を患っている方が代替療法での治療を試みて、残念な結果になった」ということが話題になることもあります。そして、現代西洋医学を取り入れなかったから、残念な結果になったのだ…というご意見も耳にします。

 

反面、「現代西洋医学で治療を続け、癌は切除出来たけれども、他に再発した」という話題もあります。しかし、そういうケースでは現代西洋医学のみで治療をしたからだ・・・というお声は聞きません。

なぜ、このような違いがあるのかを不思議に感じています。

     

代替療法も、現代西洋医学も、「医療」として積み重ねている実績と歴史があります。

これは、決して相対するものではなく、どちらかを選ばなければいけないという決まりもありません。

 

上記の例でご紹介した「痛みの治療」も、骨折などで痛みが強い時は、生活の質も低下します。

そのような時に、代替療法にこだわって痛みを我慢するという選択もあれば、痛みを取り去る部分は薬を使いつつ、身体全体のバランスを保つために代替療法も取り入れるという選択もできるのではないでしょうか。

 

畑の土壌も同じです。化学肥料などを使って全体のバランスを崩すと元気な土壌を育めません。

 

なにごとも偏るのではなく、うまくバランスをとることが大切ではないでしょうか。

     

犬や猫などのペットの場合は「伝える」という方法がないからこそ、できるだけ身体への負担のない治療法も取り入れてもらいたい・・・

そんな子が増えてくれたらと願っています。