漢方について

漢方薬の処方は、西洋薬とは異なり、中獣医学独特の「弁証」という概念で行います。「弁証」とは、精神状態、体質、体型、動き、排泄物、皮膚・被毛、舌、脈、声、呼吸、浮腫み、各部分の温度などの体に現れたあらゆる変化を観察し、また飼い主から注意深く話を聞いて得た情報をもとに、現在の動物の症状を分析・診断することです。


西洋医学のような病名をつけることはなく、今現在の体の状態を表す「証」に応じた処方になります。そのため、動物病院で同じ病名の病気に罹っているわんちゃんでも、「証」が異なれば、異なる処方になります。
最近、症状や病名をもとに、飼い主様自身がインターネット等で漢方薬を購入し、わんちゃんに服用させるケースがあるようですが、「証」に見合った漢方薬を服用しないと、治療効果はもとより、症状の悪化にもつながりますので注意が必要です。

「弁証」により、その時の体の状況に見合った漢方薬の服用すると、体の持つ自然治癒力が引き出され、体のバランスがもとに戻ることが期待できます。

 

 

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神奈川県藤沢市藤沢 996-7
犬のクリニックそら
笠原理絵
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